腰椎の加齢性変化に伴う骨の変形や骨棘により腰部の神経が圧迫され、歩きにくくなったり脚に痛みやしびれを引き起こす病気です。腰部に負担のかかる姿勢が影響することもあります。
治療法には手術療法と保存療法が挙げられます。
当院では初期の症状の患者様に対する2種類の保存療法を行なっています。
1つ目は薬物療法で、内服や静脈注射により症状の緩和を図ります。
2つ目は運動器リハビリテーションで、腰部に負担のかかる姿勢の改善を目的に、硬くなった関節や筋肉の柔軟性を改善し負担の少ない姿勢が取れるようにしていきます。
症状の強い患者様や治療によりなかなか改善しない方に関しては、近隣の手術の行える病院へ紹介しています。
殿部のより深層にある梨状筋という筋肉が原因となり、殿部から大腿後面に広がる神経痛を生じる疾患です。
一般に神経痛を生じた際に腰部のMRI検査を行うのが主流ですが、腰部の病変は軽度でありながら下肢の神経痛がみられる場合は梨状筋症候群が疑われます。
長時間座っていることで症状が現れることが特徴です。
治療法は主に保存療法が挙げられます。
当院では2種類の保存療法を行っております。
1つ目は運動器リハビリテーションで、生活状況や姿勢の評価・分析を行い、梨状筋が神経痛を起こす原因となっていることを確認します。硬くなった梨状筋の柔軟性を改善し負担の少ない姿勢が取れるようにしていきます。
2つ目は薬物療法で、内服やトリガーポイント注射により症状の緩和を図ります。
問診票やレントゲン画像をもとに、経験豊富な医師が診察いたします。
患者様の病状をより正確に診断するために、関節を動かす検査や筋肉を伸長する検査を行うことがあります。
患者様が少しでも不安に感じられていることがあれば、遠慮なくお話しください。
痛みがなかなか改善しないときには、関節注射やトリガーポイント注射を行うことがあります。
当院ではリハビリテーションによる治療に力を入れています。
医師の指示に基づき、経験豊富なリハビリチームが症状に合わせた治療を行います。
◇ 運動器リハビリテーション
理学療法士などが20分間の個別リハビリを行います。
◇ 物理療法
電気治療や温熱療法で痛みを緩和します。