股関節の関節軟骨が摩耗し、関節の破壊や変性などの変形を生じた状態を変形性股関節症と言います。歩行時の痛みや股関節の動かしにくさの症状がみられます。先天性の股関節疾患(臼蓋形成不全など)に由来するものが多くを占めていると言われています。先天性の股関節疾患は女性に多いため、変形性股関節症は女性に多くみられます。
当院では2種類の治療を行います。
一つ目は薬物療法です。鎮痛薬や湿布の処方、強い痛みには注射(トリガーポイント注射など)を行います。
二つ目はリハビリによる治療です。運動器リハビリは股関節への負担が軽減する動作や姿勢を目指し、動作指導やストレッチを行います。物理療法は股関節周囲の筋肉などに対してホットパックなどの温熱療法や干渉波治療器によるを行い痛みの緩和を図ります。
大腿骨頸部と呼ばれる体重を支える部位の骨折を大腿骨近位部骨折と言います。運動の機会が減り、骨密度が低下した状態(骨粗鬆症)の高齢の方に多発します。全身の筋力が低下した高齢の方は転びやすく、骨密度が低下した大腿骨頸部を転んで打ち付けると骨折します。
当院では以下の予防とリハビリを行っています。
高齢の方が万が一転んでしまっても、大腿骨頸部が硬くて丈夫であれば骨折が予防できます。当院では骨を丈夫にするための骨粗鬆症の診断と治療に力を入れています。レントゲンのような機械を用いて腰椎と大腿骨頸部の骨密度を調べる検査を行うことができます。検査の結果、骨粗鬆症が見つかった際には点滴や飲み薬を使った薬物療法を行います。
大腿骨近位部骨折は、ほとんどの場合手術を行います。手術後はリハビリが必要となりますが、ご自宅から手術した病院までの通院が難しい方もいらっしゃると思います。紹介状をお持ちいただくことで、当院で外来でのリハビリを行うことができますのでご相談ください。当院は理学療法士によるマンツーマンのリハビリを行うことができます。
問診票やレントゲン画像をもとに、経験豊富な医師が診察いたします。
患者様の病状をより正確に診断するために、関節を動かす検査や筋肉を伸長する検査を行うことがあります。
患者様が少しでも不安に感じられていることがあれば、遠慮なくお話しください。
痛みがなかなか改善しないときには、関節注射やトリガーポイント注射を行うことがあります。
当院ではリハビリテーションによる治療に力を入れています。
医師の指示に基づき、経験豊富なリハビリチームが症状に合わせた治療を行います。
◇ 運動器リハビリテーション
理学療法士などが20分間の個別リハビリを行います。
◇ 物理療法
電気治療や温熱療法で痛みを緩和します。